こんにちは。
阿佐ヶ谷きりん堂整骨院です。
当院では、身体の状態に合わせて、マニュアルセラピーと呼ばれる手技療法を取り入れています。
マニュアルセラピーは、単に筋肉を揉む施術ではありません。
筋肉、関節、筋膜、神経などの状態を確認し、動きにくくなっている部分へ手を使ってアプローチする方法です。
今回は、マニュアルセラピーの特徴や一般的なマッサージとの違い、施術で確認するポイントについて解説します。
マニュアルセラピーとは?
マニュアルセラピーとは、施術者の手によって身体の状態を評価し、筋肉や関節などへ刺激を加える手技療法の総称です。
日本語では「徒手療法」と呼ばれることもあります。
マニュアルセラピーには、一つだけの決まった施術方法があるわけではありません。
身体の状態に応じて、次のような方法を使い分けます。
・筋肉や筋膜へのアプローチ
・関節モビライゼーション
・トリガーポイント療法
・神経の滑走性を高める手技
・ストレッチ
・身体の動かし方を整える運動
痛む場所だけを強く押すのではなく、どの組織の動きが低下しているのかを確認したうえで、必要な部分へ適切な刺激を加えることが特徴です。
一般的なマッサージとの違い
マッサージは、筋肉の緊張を緩めたり、リラックスを促したりする目的で行われることが多い方法です。
一方、マニュアルセラピーでは、筋肉の硬さだけでなく、関節の動きや姿勢、痛みが出る動作なども確認します。
例えば、肩こりがある場合でも、肩の筋肉だけが原因とは限りません。
背中が丸くなって肩甲骨が動きにくくなっていたり、胸の筋肉が短くなって巻き肩になっていたりすることがあります。
また、腰痛の場合には、腰の筋肉だけでなく、骨盤や股関節、背中の動きが低下しているケースもあります。
マニュアルセラピーでは、症状が出ている場所と、その部分に負担をかけている身体の動きをあわせて確認していきます。

筋肉へのマニュアルセラピー
筋肉は、姿勢を保つ、関節を動かす、衝撃を吸収するといったさまざまな役割を持っています。
しかし、同じ姿勢や動作が続くと、特定の筋肉へ負担が集中します。
デスクワークでは、首や肩、背中の筋肉が頭や腕を支え続けます。
立ち仕事や中腰作業では、腰やお尻、太ももの筋肉が緊張しやすくなります。
筋肉へのマニュアルセラピーでは、硬くなっている部分や左右差を確認しながら、圧迫や伸張、筋線維に沿った刺激を加えます。
刺激の強さは、身体の状態や痛みの程度に合わせて調整します。
強く揉めばよいわけではなく、筋肉の反応を確認しながら行うことが大切です。
筋膜へのアプローチ
筋膜とは、筋肉や臓器などを包み、全身につながっている結合組織です。
筋肉同士が滑らかに動くためには、筋膜の柔軟性や滑走性が必要です。
長時間同じ姿勢を続けたり、同じ動作を繰り返したりすると、筋膜の動きが低下することがあります。
その結果、身体を動かしたときにつっぱり感が出たり、一部の筋肉だけに負担が集中したりします。
筋膜への手技では、皮膚や筋肉の動きを確認しながら、ゆっくりと圧や伸張を加えます。
勢いよく伸ばすのではなく、組織の反応に合わせて刺激を調整することが特徴です。
関節モビライゼーション
関節モビライゼーションは、動きにくくなっている関節へ、ゆっくりと小さな動きを加える手技です。
関節を強くひねったり、無理に音を鳴らしたりする施術ではありません。
身体には多くの関節があり、それぞれが連動することで滑らかな動作が生まれます。
しかし、一部の関節が硬くなると、別の関節や筋肉が不足した動きを補うようになります。
例えば、肩甲骨や背中が動きにくい状態で腕を上げると、肩関節へ負担が集中します。
股関節が硬い状態でかがむ動作を繰り返すと、腰を必要以上に曲げることになります。
関節モビライゼーションによって動きを引き出すことで、周囲の筋肉の負担を減らし、身体を動かしやすくすることを目指します。
トリガーポイント療法
トリガーポイントとは、筋肉や筋膜の中にできる、刺激に敏感な硬い部分です。
押した場所だけでなく、離れた場所へ痛みや重だるさが広がる「関連痛」を起こすことがあります。
例えば、肩甲骨周辺の筋肉にあるトリガーポイントが、首や肩、腕の痛みにつながる場合があります。
お尻の筋肉にあるトリガーポイントが、腰や太ももの症状に関係するケースもあります。
マニュアルセラピーでは、硬い場所を闇雲に押すのではなく、刺激によって普段の症状が再現されるかを確認します。
トリガーポイントが症状に関係していると考えられる場合には、身体の反応を見ながら適切な圧を加えます。
神経へのアプローチ
神経は、脳や脊髄から手足へ伸び、身体の感覚や筋肉の動きを伝えています。
手足を動かすときには、神経も周囲の組織の中を滑るように動きます。
筋肉の緊張や関節の動きの低下によって神経の滑走性が低下すると、動かしたときにつっぱり感や違和感が出ることがあります。
神経へのマニュアルセラピーでは、神経を強く伸ばすのではなく、関節をゆっくり動かしながら滑走を促します。
ただし、しびれや筋力低下には、椎間板や神経の圧迫などが関係している場合があります。
強いしびれや力の入りにくさがある場合は、医療機関での検査が優先されます。
マニュアルセラピーが検討される症状
マニュアルセラピーは、次のような症状に対して検討されることがあります。
・首こりや肩こり
・腰痛
・肩甲骨周辺の張り
・腕を上げたときの肩の違和感
・身体をひねったときの動かしにくさ
・股関節や膝周辺の痛み
・長時間座った後の身体のこわばり
・スポーツ後の筋肉の張り
ただし、同じ症状であっても原因は一人ひとり異なります。
すべての方へ同じ手技を行うのではなく、問診や検査を行ったうえで施術方法を選ぶことが重要です。
阿佐ヶ谷きりん堂整骨院での施術の流れ
1.問診
まずは、症状が始まった時期やきっかけ、痛みの場所、つらい動作などを伺います。
仕事の姿勢やスポーツ習慣、睡眠、過去のけがなども、身体の状態を考えるうえで重要な情報です。
2.姿勢と動作の確認
立ち姿勢や座り姿勢、関節の動かせる範囲などを確認します。
肩が痛い場合は、腕の動きだけでなく、首や肩甲骨、背中の動きもチェックします。
腰痛の場合は、腰だけでなく、骨盤や股関節、脚の動きも確認します。

3.筋肉・関節の評価
筋肉の硬さ、左右差、押したときの痛み、関節の動きなどを確認します。
どの組織が症状に関係している可能性があるのかを判断し、施術の刺激量を決めます。
4.マニュアルセラピー
身体の状態に合わせて、筋肉や筋膜への手技、関節モビライゼーション、トリガーポイント療法などを組み合わせます。
施術中も痛みや違和感を確認し、必要に応じて方法を調整します。
5.施術後の変化を確認
施術前につらかった動作をもう一度行い、身体の動きや痛みの変化を確認します。
必要に応じて、自宅でできるストレッチや運動、姿勢のポイントもお伝えします。
強い刺激ほど効果が高いわけではありません
マニュアルセラピーでは、刺激が強いほどよいというわけではありません。
痛みを我慢するほど強く押したり、無理に関節を動かしたりすると、筋肉や関節を刺激しすぎる可能性があります。
施術後に多少のだるさを感じることはありますが、強い痛みやしびれが増す場合は刺激が合っていない可能性があります。
当院では、患者さまの身体の反応を確認しながら、無理のない範囲で施術を行います。
マニュアルセラピーだけで終わらせないことが大切
施術によって筋肉や関節が動きやすくなっても、日常生活の負担が変わらなければ、再び同じ部分が硬くなることがあります。
そのため、施術とあわせて身体の使い方を見直すことが大切です。
デスクワーク中は、長時間同じ姿勢を続けないようにしましょう。
荷物を持ち上げるときは、腰だけでなく膝や股関節を使います。
肩こりがある方は、肩だけを回すのではなく、背中や肩甲骨を動かすことも重要です。
身体の状態に合わせて、インナーマッスルの運動やセルフケアを取り入れることで、施術後の状態を保ちやすくなります。
医療機関への受診を優先したい症状
次のような症状がある場合は、マニュアルセラピーを受ける前に医療機関へ相談してください。
・転倒や事故後から強い痛みがある
・腕や脚に強いしびれがある
・手足に力が入りにくい
・発熱や強い倦怠感を伴う
・安静にしていても痛みが強い
・夜間痛が徐々に強くなっている
・排尿や排便に異常がある
・胸の痛みや息苦しさを伴う
身体の痛みには、筋肉や関節以外の問題が隠れていることもあります。
自己判断で強く揉んだり、無理に動かしたりしないことが大切です。
まとめ
マニュアルセラピーは、筋肉、筋膜、関節、神経などの状態を確認し、手を使って身体の動きを整える施術方法です。
単に痛い場所を揉むのではなく、姿勢や関節の動き、身体全体の連動を確認しながら施術を行います。
肩こりや腰痛が続く場合、症状が出ている場所とは別の関節や筋肉が動きにくくなっている可能性があります。
そのため、問診と検査を行い、一人ひとりに合った手技を選ぶことが重要です。
阿佐ヶ谷きりん堂整骨院では、筋肉や筋膜への手技、関節モビライゼーション、トリガーポイント療法などを、身体の状態に合わせて組み合わせています。
肩こりや腰痛、身体の動かしにくさでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
